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【読書感想】ホモ・サピエンス全史

久し振りに読書感想。というか、紹介? ホモ・サピエンス全史

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

サピエンス全史 上下合本版 文明の構造と人類の幸福

結構前に出た本で上下巻で結構分厚く、持ち運びが面倒なので、本で読むのは敬遠してたのだが、Kindleを買った時に買って、通勤時間に少しずつ読んでようやく読み終えた。 ちなみに自分は読書は嫌いではないが、読むのがかなり遅い。

この本を読もうと思ったのは、クリストファー・マクドゥーガル著のランナー大好きBTR(Born to Run)

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族

BORN TO RUN 走るために生まれた ウルトラランナーVS人類最強の“走る民族"

やNBH(Natural Born Heroes を読んだのがきっかけだ。

BTRは走る民族と言われるタラフマラ族をとっかかりにホモ・サピエンスがどのようにして台頭してきたのかを、主に身体的な特徴等をから考察している。 これは、ランナーとしての知的好奇心をかなりくすぐられる本なので、まだ読んでないランナーには是非オススメしたい。(もちろん他にも色々な話が書かれていて、それも面白い)

で、ホモ・サピエンス全史の話だが、まず、BTRとは全く別物だ!w ホモ・サピエンスが台頭してきたのは、発汗機能とか長距離を走れるとかそんな話は出てこない。 ハッキリ言ってランナーとしての面白さは期待出来ないだろう。

だが、農業革命以前のホモ・サピエンスがどうやって他の類人猿を淘汰してきたのかBTRとは全然違う視点で考察されているところは非常に面白い。

そういう狩猟採集民時代の話から始まり、宗教や○○主義など思想について。 経済はなぜ成長する必要があるのか? 農業革命や産業革命や最近のIT、インターネットの出現、遺伝子研究。 医療が発達すれば人は不死(本書では非死と表現されている)になるのか? など直近100年くらいの劇的な変化はどこへ向かおうとしているのか? というそれぞれの事柄についての史実を追っている。 そして、これらの歴史を通じて果たして人は幸せになったのか?という点についても考察が及ぶ。

これらの事柄は本来、それぞれの専門家(研究者など)がいるものなので、知ろうと思ったら考古学、宗教学、経済学やITなど、それぞれの本を読んだり勉強する必要がある。

ホモ・サピエンス全史のすごいところは、これらの専門的な分野の話を歴史という一本のストーリーとして語っているところだ。

興味があれば、是非。